第4回
地元を愛する老舗のお寿司屋さん、
ふじ若丸さんのアイデアが凄かった!
協力:ふじ・なが本店
藤永会長:
はい、重尾町のほうで栽培されているジャンボニンニク「長崎ジャンボリー」という名前で出ていますが、匂いも少なく、栄養も高く、そしてうま味が多い。というのが特徴ですね。
お寿司に、にんにくって、合わないような・・・
藤永会長:
もともと佐世保の特産品を集めた情報サイト「はまる市場」というのが当時ありまして、その担当の方から紹介があり、よかったら、こういう「ジャンボニンニク」という商品があるんですが、どうですか?という話がありました。
最初は、にんにく・・これは難しいぞ・・という感じでした。でも、どうしてもと、和食のメニュー開発をお願いされまして、いろんな本を読み、たくさんのイタリアンレストランへ食べ歩きをしました。朝から晩まで1週間、毎日試作を重ねました。すると、魚の旨みを、ジャンボにんにくが引き立てるお寿司を完成することが出来ました。今ではリピート客が増え、毎回注文されています。
なぜ、このような地元食材を活用していこうと思われたのですか?
藤永会長:
昔、大阪のほうで8年ほど修行をしており、帰ってきたのですが、当時は「佐世保の方が食べれないものを出そう!」みたいなことをやっていました。(マグロだと、東京の築地から直送!みたいな。)ですが、ある日、大手企業さんの出店や、佐世保はやはり観光の街ですから、観光客の方が喜んでくれるような地元のいい食材を使ったほうが地域貢献にもなるんじゃないかと。
ふむふむ。
藤永会長:
それで、佐世保でも何かないのかなと探してましたら、色々あるんですね。佐世保は。
ちょっと前にも「スター商品」*第2の佐世保バーガーを作るプロジェクト。とかに参加したりして、色々と佐世保ならではの食材を勉強するようになりまして、いろんな魅力を知り、ますます地元の食材の虜になったわけです!
* 佐世保スター商品→佐世保市の取り組みのひとつ。
詳しくはこちらから↓
https://www.city.sasebo.lg.jp/kankou/syouko/shin-tokusanhin.html
やはりお客様の反応に変化はありましたか?
藤永会長:
そうですね。かなり違います。例えば、「赤マテ貝」という食材があるのですが、漁師さんと一緒に漁に出て、色んな話を聞くことができますし、そういった美味しさのヒミツをお客様に提供するときに、お話しすると、お客様もすごく喜んでいただけて、「だから、美味しいんですね!」と言われます。特に地元(佐世保)の方というのは、地元が大好きですから。地元の食材のことを知り、応援できるのは、すごくうれしいはずなんですよね。
素敵ですね。九十九島とらふぐも使ってますよね?
藤永会長:
九十九島とらふぐは、養殖とらふぐとしては、佐世保は全国トップクラス。
なかなか手が出せないと思うんです。10,000円くらいしたりしますから。ですが、にぎり寿司にすると1切れでも大丈夫なので、気軽に食べることができるんですよ。190円です笑。
すると、皆さんに「九十九島とらふぐ」の味を、気軽に知っていただけて、さらにブランドの認知にもつながりますから。
素晴らしいです!
藤永会長:
安い食材が入ってくると、地元の農家さん、酪農家さん、漁師さんも大変です。そんな時に佐世保の食材をもっと知ってもらって、徹底したブランドができたらいいなと思います。
地元の食材を使うことで、その名前が知れる→地元の食材が売れる→生産者もうれしい。こんな素晴らしい地域活性化の仕組みはありませんよ。
会長にとって、この仕事の一番の幸せはなんですか?
藤永会長:
そうですね~。回転すしという気軽なところで、佐世保の食材を気軽に味わってもらう。そうすることで、佐世保の食材の美味しさを、一部だけでなく、たくさんの人に味わってもらえて、美味しいと言ってくださる。それが一番幸せです。
会長、ありがとうございます!!
では、早速、お寿司いただきに行きます!!